2007年02月06日 00:18
去る1月28日に「森山焼」本家窯元陶主の中村陶吉先生が94歳で逝去されました。31日には町内外から大勢の方が最後のお別れをされましたが先生は大変人情に厚く、お人柄も素晴らしい方でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。
明治44年に創始者で父の秀吉氏が、完成させた小堀遠州七窯の一つである志戸呂焼のながれをくむ森山焼を受け継いで、素朴な作風で県内外にその名を広め、森町産業の発展にも寄与されました。昭和52年には県下の名工として県知事賞に輝き、その後に叙勲を受章されるなど高い評価を得られました。
今から20余年ほど前、当店では、地元森町に因んだ銘菓作りを模索していたところ、この「森山焼」をなんとか御菓子にしようと色々試作を重ねてきましたが、いい案が出ないので中村陶吉先生をお訪ねした所、快く相談に乗っていただき、タイトルも書いて下さり発売する事が出来ましたがその時のことが、ついこの前のように思い出されます。
白餡にたっぷりの卵黄を加え、バターや練乳を混ぜ込んだ生地で包んで焼き上げた乳菓です。味いもすこしでも喜んでいただけるよう進化させていきたい、と思って取り組んでいます。
お土産・ご贈答・お茶請けにご利用いただければ幸甚に存じます。